No.33
度胸ある挑戦者 山本忠信商店
○…昨年の天候不順、ブラックアウトにもかかわらず、2018年十勝JA総取扱高が3320億円とは仰天した。しかし、TPP(環太平洋連携協定)、日欧EPA(経済連携協定)がスタートすると十勝農業は疑う余地もなく、世界市場という大海に放り出される。この試練に農産物という“武器”を持って、果敢に挑んだ男がいる。
○…“ふるさと財団”から「企業大賞」(総務大臣賞)を昨年10月に受けた山本忠信商店(音更町)の山本英明社長(59)だ。十勝初の小麦製粉工場を建設、小麦をブランド化したことが高く評価され、同財団は「地域経済、雇用に貢献、魅力あふれるふる里づくりを行った」と、絶賛する。
○…山本社長は「生産者の顔が見えるようになった。消費者から引く手あまた。工場建設に9億円を投じたかいがあった」と、自信をみなぎらせる。
ドグ・ホール(米国のビジネス・コンサルタント)は「言い訳するな。行動せよ。変化を起こせ。そして歴史を変えよ」と述べている。彼のような度胸ある挑戦をする十勝人が居る限り、十勝の発展は揺るぎない。(会長主筆・林光繁)