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No.44

4年制大学化を急がなければ…

 ◯…イメージは、時として厄介なもの。男女共学から20年になる帯広大谷短期大学(音更町、田中厚一学長)を、いまだに女子短大と錯覚してしまう。変更前の教員たちの意見は大半が共学反対。「風紀が乱れる」「騒いで授業にならない」など、問題点の指摘ばかり。

 ◯…しかし、実施してみると、男子は女子よりおとなしく、マジメ。心配無用、案ずるより産むが易しであった-と、田中学長(60)=写真。「最近の男子は、親の負担をおもんぱかり、一生懸命勉強する。少しやんちゃさが足りないくらい」という。卒業生156人の就職率は、社会福祉科子ども福祉専攻、同科介護福祉専攻とも100%で、地域教養学科は96・3%、生活科学科栄養士課程は92・6%と、地域の福祉、幼児教育施設などにとって、なくてはならない教育の場である。

 ◯…しかし、「少子化などで短大人気は下降。存続は一筋縄ではいかない」(田中学長)。同大が閉校すると十勝の損失は計り知れない。「教育もまた教育を必要とする」(マルクス)という。農業王国・十勝の発展を担うリーダー人材育成のためにも、“フード”をキーワードに4年制大学化を急がなければならない時が来た。(会長主筆・林光繁)

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