No.42
功績に感謝
○…私の好きな言葉に、インド独立の父マハトマ・ガンディーの「未来はわれわれの現在の行動にかかっている」という名言がある。3月末、定年退職した北海道ホテル前常務取締役総支配人、竹森強氏(68)=写真=に、まずはこの言葉を捧げたい。
○…前身の北海館を改称し、北海道ホテルの名前でスタートしたのは1994年。結婚式の数は今と比べものにならないほど多く、「土、日には2100人分のディナーを作った」という逸話がある。「1日に7組の披露宴をこなした」と、竹森氏は語る。それほど、活況を呈していた。
○…竹森氏はホテルオークラ東京で8年、アルファリゾート・トマムで14年勤務した後、北海道ホテルに来てもらった。3ホテルとも開業準備から勤務。オークラでは便所掃除から始めたというから、ホテルマン中のホテルマンである。開業当時に右往左往していた北海道ホテルは「100年以上の老舗旅館トップ20」(トリップアドバイザー)で全国6位、JTBの点数は92点を記録し、道内ホテルのトップランナーに。25年前の竹森氏の仕事が現在の北海道ホテルとなった。功績に心から感謝したい。 (会長主筆、北海道ホテル会長・林光繁)