No.23
幽体離脱 in パリ
○…双子のお笑い芸人「ザ・たっち」の“幽体離脱”さながら、宮嶋望新得共働学舎代表(67)=写真=が1年前の10月9日、パリのシャルル・ドゴール空港に到着した時に体験したそうだ。
○…「えっ! 私の頭を私が見ている」。瞬間、意識が遠のいた。「サ ヴァ! 大丈夫!」の声で目が覚めたら、麗しいCA(キャビンアテンダント)と飛行機の天井が見えた。「助かった」という感覚はあったが、手足も動かず声も出ない。脳梗塞。「ラッキーなことに、機内で倒れたので処置が早く、25分後には“パリの屋根の下”ならぬパリの病院のベッドの上にいた」
○…本来ならば、パリ経由でアルザスへ行き、チーズ造りの恩師ジャン・ヒューベルさん(87)を訪問予定だった。「病は、余計なことをするナーという暗示だろうか。乳牛の飼料をシンプルに牧草主体にすると乳質が改善し、チーズは“新得の味”がするようになった」。土地の個性を含んだチーズを持参、恩師を訪問したら高評価を得るであろう。私のゴシップ“ラッキーさん三部作”、お後がよろしいようで…。Fin. (会長主筆・林光繁)