○…目標は２０００万円！　池田町はワイン城の改修に、インターネットなどで資金を調達する「クラウドファンディング」を１０月１日から始めた。お礼の品は秘蔵のワインとブランデー。

　○…最近の世界のオークションでは、ウイスキーにとんでもない値段が付いている。「山崎５０年」は３２５０万円で落札された。池田町は国分北海道のバイヤーが「世界に通用する」と評価したブランデーの中から最高峰の「４０年もの」を４００本提供する。町民の英知と努力の結晶の品が、ワイン城に多くの観光客をもたらすのは当然。

　○…指揮を執るのは、ラッキーな名前で人気のある勝井勝丸町長（６８）＝写真。「ワイン造りを始めて５５年。地下セラーには１万３０００本余りのプレミアム・ワインが眠っている。町民の“宝物”を公に出すことで、観光客と町民がよりつながる施設を目指す」という。「三方良し」とは「売り手、買い手、世間よし」の近江商人の教え。町長の名にあやかって、ウィン・ウィンの関係をぜひとも築いてもらいたい。（会長主筆・林光繁）