No.06
時代は『小さいことはいいことだ』に…
○…「大きいことはいいことだ」-。昭和42(1967)年に登場した、森永エールチョコレートのテレビCMのキャッチフーレズ。指揮者の山本直純(享年69)が作曲し、気球に乗って自ら指揮した。
○…日本の経済成長のシンボルと言えるこのCM。いまだに口ずさめるだけに、現在なら流行語大賞もの。ところが、帯広市内の北海道ホテルで26日に開かれた「フード&ワインフェスティバル」で、フランス人のマルセル・ベルトー氏(ダノン・エビアン・アジア太平洋代表)=写真。基調講演で、「アルプスの牛30頭を飼養する小さな牧場に滞在し、おいしいヨーグルトやソーセージを食べる観光に人気が集まっている」と語った。
○…「小さいことはいいことだ」に時代は移行したのだろう。「フランス人は、少量生産の農家の産物ほど安全と思い始めている。小農家はプレミアムな観光地になってきた」。十勝に波及するのが待ち遠しい…。(会長主筆・林光繁)