No.31
幕別とオリンピック
○…今年2月に開催されたピョンチャン冬季五輪で高木菜那、美帆姉妹=写真左から=が金3、銀1、銅1の計5個のメダルを取る快挙に、十勝中が沸き上がった。その時疑問を呼んだのは「なぜ五輪選手が幕別町に集まっているのか」ということ。
○…夏季の福島千里(陸上短距離)、山本幸平(マウンテンバイク)、桑井亜乃(ラグビー)、冬季では武田(平子)美佐江(スピードスケート)、肥田隆行(同)、篠原雅人(同)の8人。帯広からは金、銅メダルの清水宏保ら。いかに幕別に集中しているかは一目瞭然。指導者を他からトレードしているわけでもない。
○…「原っぱや広場が広大で、運動施設も整っているので、自由に身体を鍛えられるから」との意見もあるが、これは十勝全体に言えること。「福島ら身近に五輪選手がいたので、目標を定めやすかった」(飯田晴義町長)のが正解に近いか? 「類は友を呼ぶ」。金メダルは、金メダルを呼ぶ。当分、幕別町から目が離せない-と思わせる一年だった。(会長主筆・林光繁)