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No.28

世界一のマンゴー

 ○…6年前(2012年12月)、新宿伊勢丹で音更産マンゴーが1個5万円で売れたとのニュースは、十勝住民を驚かせた。いくら温室栽培(温泉熱、雪氷の自然エネルギー使用)とはいえ、着手してから2年という短期間で、高品質のものが作れるとは、誰もが思ってもみなかった。

 ◯…ところが、最近、日本の高品質果実販売店、千疋屋総本店社長の大島博氏が「世界一のマンゴー」と、太鼓判を押したというではないか! 生産者のノラワークスジャパン社長・中川裕之氏(57)=写真=に、出荷の最盛期を迎えている温室まで追いかけて理由を聞いてみた。

 ○…「十勝の晴天日数日本一とドライな気候が、繊維質を減らして肉質をなめらかにし、糖度15%以上の口触りの良いノーブルな味に仕上げてくれた」と、誇らしげ。今年は1個1万5000円で、完売というから景気が良い。ブランド名は、寒い十勝産だから「白銀の太陽」。だが、私はマンゴーを見ると美空ひばりの「真赤な太陽」を思い出す。昭和42(1967)年のヒット曲。ちょっと古いか…。(会長主筆・林光繁)

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