No.24
音更で銀杏が見ごろ
○…紅葉の時節、東京や札幌出張の楽しみは、“こんじき”に色付いた銀杏(イチョウ)並木を愛(め)でること。これを十勝で堪能できる場所がある。幼木から植樹した銀杏が、時を経て成長し、音更町共栄台、緑陽台付近で見頃を迎えている。
○…「これは はるばる東洋から わたしの庭に移された木の葉です…」。66歳のゲーテが、若い恋人に贈った恋歌。葉が二つに割れているのを不思議に思い「あなたと結ばれた二枚の葉」という表現で、愛の象徴としてとらえたのであろうか。
○…さらにゲーテは「西東詩集」の中で、銀杏の葉が放つ神秘的香りと、効能を“格調高い”と述べている。独、仏では銀杏の葉を認知症の薬としており、ゲーテも服用した。82歳没。19世紀初頭の寿命を考えると、恐ろしく長命だ。近年の研究で、脳血液循環を良くするそう。イチョウの葉は、恋を促す作用もあるけれど毒にもなるそうだから、愛で過ぎには注意を!(会長主筆・林光繁)