No.18
一期一会
◯…三井真氏(56)が4月、十勝総合振興局長に就任した。「道職員になったのは、古里十勝に貢献するためだった」と、就任の弁。十勝への思い入れは半端ない。
◯…経歴は、双葉幼稚園、帯広柏小、帯広第六中、帯広柏葉、北大と帯広のエリートコース。また、父の陸三氏は三井金物店専務、祖父の兄が三井徳宝代議士。徳宝氏は農業資材を販売する同店の創業者であり、20代から道議、代議士として十勝農業の基盤を築いた大恩人である。
◯…徳宝氏と私の祖父の豊洲は、選挙の応援演説をするほどの仲で、「十勝川温泉」の名称も徳宝氏からアイデアをいただいた(「林豊洲伝」から)。小田豊六花亭食文化研究所長も縁戚。人生は「邂逅(かいこう)」から始まると、昭和の文芸評論家・亀井勝一郎は言う。今回の人事は、地域のさらなる発展につながる「一期一会」である。(会長主筆・林光繁)