No.13
昔通った店に行く
○…「すし3カ月、パン5日」-。マニュアルの徹底で、難しい職人の仕事も短期間で“一人前”になれると、最近言われている。「寿司修行3カ月でミシュランに載った理由」の本まで出版されているから、本当のことらしい。
○…先日、昼食でふらりとフレンチの「ロアジール」(帯広市西11南18ノ3、柴田和豊シェフ=写真)を訪れた。37年前(1981年)の開業当時(市西2南11)に、友人とよく行っていたので、久しぶりだが、柴田シェフは顔なじみ。「4店目。細々とやっている。店の2階に住んでいるので、忙しい時は、朝4時起きで仕込みをしている」。カウンター越しの壁面のカシニョールのリトグラフ「公園の横顔」は、セピア色。BGMは60年代。
○…手抜きをしていない上、3カ月ならぬ約50年のキャリア。久しぶりに、職人業の料理を堪能した。その上、「勝毎への広告は月5万円以上。市場の刺激は、営業の基本」というから、うれしい限り。(会長・主筆 林光繁)