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ノベルズ、自社生乳使用のジェラート専門店開店へ グループ初の乳製品店

開業準備が進むジェラテリア・ネーヴェの外観。「ネーヴェ」はイタリア語で「雪」

 畜産大手・ノベルズグループ(本社上士幌町)は31日、自社牧場の生乳を使った直営のジェラート専門店を帯広市内に開く。肉牛のブランド化などはこれまでも進めてきたが、乳製品の加工販売は初。事業統括の延與(えんよ)友紀ノベルズ社長室副室長は「良質な生乳を店内で低温殺菌するなど丁寧に製造する。ジェラートを通じ、生乳本来のおいしさを多くの消費者に伝えたい」と話している。

 使用するのは「ノベルズデーリィーファーム」(清水町)の生乳。グループの酪農主要拠点で2011年設立。自家製デントコーン主体の餌で育成し、「甘みがあるのにすっきりした後味が特長」(延與氏)。飼養頭数約4000頭、年間出荷乳量3万7337トン(20年度)を誇る日本有数の飼養規模で、ジェラート店の運営も担う。

「良質な生乳を生かし、口溶けよい品に仕上げた」とPRするノベルズのジェラート

 数年前から自社生乳を広く味わってもらえる加工品の販売を計画。店名は「GELATERIA NEVE(ジェラテリア・ネーヴェ)」(ネーヴェはイタリア語で「雪」の意)。場所は西20南5で、元飲料店だった建物を改装。事業費は非公表。ミルクやチョコなど10種を用意、ダブルで450円、季節限定品や、旭川の専門店と連携した特別ブレンドコーヒー(300円)なども提供する。

 延與氏は「安定剤は使用せず、試作を重ね、口に入れるとすっと溶ける口当たりを実現できた」とPR。新店舗の営業時間は午前11時~午後6時、水曜定休。電話0155・29・5479。1日40キロほどの製造体制とし、年内にECサイト(ネット通販)を立ち上げ、徐々に製造を増やしたい考え。

部門統括の延與友紀氏

 グループはノベルズ(延與雄一郎社長)を中核に、肉牛や酪農、食品事業を展開する。肉牛では独自の生産モデルを確立、「十勝ハーブ牛」をブランド化し、加工販売や飲食店経営なども行う。(佐藤いづみ)

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