編集余録「伝承の日」
10年前の3月11日、4階建ての建物屋上でひざ下まで津波に浸かりながら生き延びた宮城県南三陸町の吉田民穂さん(91)は、避難していた帯広市内で体験談を語ったことがある ▼「津波は恐ろしい」。その一点を伝えたかったが、聞く人たちは今いるビルがのみ込まれるような巨大津波に、あまり実感が湧かないようだ..
10年前の3月11日、4階建ての建物屋上でひざ下まで津波に浸かりながら生き延びた宮城県南三陸町の吉田民穂さん(91)は、避難していた帯広市内で体験談を語ったことがある ▼「津波は恐ろしい」。その一点を伝えたかったが、聞く人たちは今いるビルがのみ込まれるような巨大津波に、あまり実感が湧かないようだ..