十勝港が「食品輸出の拠点に」 産直港湾認定書授与
【札幌】広尾町の管理する十勝港が国土交通省から「産直港湾」に認定されたことを受け、北海道開発局の佐々木純港湾空港部長から18日、広尾町の田中靖章町長に認定証が授与された。
「産直港湾」は、港湾管理者の自治体と生産者らが協力して作成する食品などの輸出促進計画に基づき、国が認定する制度。道内では初の認定。必要な施設の整備に国の補助を受けることができ、広尾町ではコールドチェーン(低温物流)確保のための施設整備などを計画に盛り込んでいる。
北海道開発局で行われた認定証授与式で、佐々木部長は「農林水産物などの効率的かつ効果的な輸出促進が期待される。地元関係者が一層連携を強化し、十勝港が農林水産・食品の輸出拠点として発展することを祈念する」とあいさつした。
認定証を受け取った田中町長は「フードバレーとかち推進協議会」をはじめ十勝管内で進めている販路拡大や輸出拡大に関する取り組みを紹介。「農林水産物・食品輸出の拡大に向けた施設整備はもちろん、十勝港の利便性をPRするセミナーやポートセールス、物流課題に関する意見交換などに取り組み、目標達成に向けて取り組んでいく」と決意を述べた。(安藤有紀)