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十勝の食、畜大生が発信 あぐりとかち

農林漁業学園で十勝産食材を販売する「あぐりとかち」のメンバー。後列中央が戸島代表

十勝の食、東京で販売
 帯広畜産大学の農業サークル「あぐりとかち」(戸島彩良代表)は11月5、6の両日、東京・丸の内で開かれるマルシェ「農林漁業学園」に初出店する。十勝産の野菜ジャムやパスタなどを販売する。学生目線で十勝食材を売り込み、売り上げは台風被害の復興支援に役立てる考えだ。

 同マルシェは学生団体が企画し、全国約20大学が地域の特産品を販売する。昨年は約20万人が来場した農林水産省主催「ジャパンハーベスト」の一環。

 あぐりとかちは全国の大学生と交流する中で、十勝への憧れが強いことを知った。一方で、農産物は北海道産とひとくくりにされるなど、十勝の魅力は十分に伝わっていないとも感じた。そこで、「消費者に近い目線で、生産者の思いや十勝の魅力を伝えたい。生産者と消費者をつなぐ架け橋になりたい」(戸島代表=3年=)と出店を決めた。

 学生が生産者らと交渉し仕入れた、ジャガイモ、黒豆製品、ポテトチップス、ハスカップとカボチャのジャム、ゆめちからパスタの5種類を販売する。来場者は会社員や単身世帯が多いと想定し、加工品を充実させた。深谷芽衣さん(2年)は「無農薬のハスカップジャムは手作りで、時期によって味わいが変化することも魅力として伝えたい」と話す。

 同マルシェの売上金は今夏の台風災害の被災地に寄付する。会場では十勝管内の被害や復興状況を写真で紹介する。十勝食材の販売を拡大することで間接的な被災地支援につなげたい考えだ。(池谷智仁)

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