日本酒「十勝晴れ」が完成 30日から順次発売
帯広畜産大学内の酒蔵・碧雲(へきうん)蔵で新米を使って醸造された地酒「十勝晴れ」が完成した。原材料から醸造までオール十勝産となり2年目。30日から管内の酒店などで順次発売される。
地酒造りは産学官金などが連携した十勝酒文化再現プロジェクト(事務局・帯広信用金庫)が2010年に開始。十勝の米と水を使用し、醸造は長く小樽の酒蔵に委託してきたが、昨年から上川大雪酒造(上川管内上川町、塚原敏夫社長)が運営する碧雲蔵が担当している。
音更町内で栽培した酒米「彗星(すいせい)」を使用。3月24日に醸造を開始し、約2100リットルタンク2本分を23~25日間かけて発酵させた。今月22日に搾り作業を行った。
若山健一郎杜氏(とうじ)は「今年は予想以上に味が豊かに出ていて、碧雲蔵らしい余韻の膨らみと味切れの優しさが特徴。新酒の荒々しさも同時に楽しんでほしい」と話した。
販売するのは純米酒(精米歩合70%)で、720ミリリットル瓶(税別1600円)が約3000本、1升瓶(同3000円)が約400本を予定している。取扱店は約80店。問い合わせは帯広酒販協合組合(0155・26・1121)。(廣田佳那)