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全国の小学校でオンラインファームツアー いただきますカンパニーがCF

クラウドファンディングを立ち上げた「いただきますカンパニー」のスタッフ。右が白木取締役

 畑ガイドツアーなどを手掛ける「いただきますカンパニー」(帯広市、井田芙美子代表)は、全国の小学校でオンライン形式のファームツアーを開催するため、資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。7月30日までに100万円を目標にし、11月以降に牧場と学校をつなぐ授業を計画している。

 同社は昨年、コロナ禍を機にオンライン農場ツアーを開催。これをきっかけとして、学校の授業で活用する可能性を感じた。

 今年2、3月には帯広明星小と東京の小学校で、オンラインによる酪農体験の授業を開催。教室には餌の現物も用意、牧場のリアルな状況を児童に伝え、好評を得たという。今後行う授業も映像だけでなく、独自の教材で五感で感じてもらうように工夫する。

 CFはCAMPFIRE(キャンプファイアー)で募っている。15日に公開し、16日午前までに42万円の寄付が集まった。授業の実施希望も同ページで受け付け、道外や海外の学校から問い合わせが来ている。

 100万円の寄付で13校分の授業を行うことができ、それ以上集まった場合は実施校を増やす。また、将来的には企業・団体から協賛を得て、継続的に開催していく考え。

 授業は11月から来年7月までに順次行う予定。寄付は一口3000円から。寄付者には金額に応じてリターンが用意され、5万円の寄付では「オーナー」として授業を行う学校で紹介される。1万円でもオーナーの権利をもらえる。酪農家向けには、30万円の寄付でファームツアーを制作する権利が与えられる。

 白木由美取締役は「コロナ禍でオンラインツアーの可能性を見いだせた。思いに共感してもらえれば寄付をお願いしたい」と話している。(川野遼介)

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