北開水工が明治工場跡地に本社移転
河川事業に関する総合調査などを手掛ける北開水工コンサルタント(音更町、森田康志社長)は、本社社屋を帯広市東6南17の旧明治十勝帯広工場跡地に移転する。社屋の新築工事の地鎮祭が10日、現地で開かれた。
同社は1967年、北開水工測量社として、帯広市東1南1に設立。69年に現在地の音更町共栄台西11に移転した。83年に北開水工コンサルタントに社名変更、72年と96年にも現在地で新たな建物を建設した。
最も古い建物は築50年以上が経過し、耐震基準を満たしておらず、職員も分散しているため数年前から移転先を探していた。
新社屋は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は約3652平方メートル。カーボンオフセットや太陽光発電設備で環境に配慮したほか、地下水を確保して災害時に地域住民に提供する。
地鎮祭には関係者約25人が出席。設計担当の創造設計舎の太田豊社長が鎌入れ、森田社長がくわ入れ、施工担当の宮坂建設工業の宮坂寿文社長がすき入れを行った。森田社長は「職員に気持ちよく仕事をしてもらうほか、地域住民に貢献できる社屋にしたい」と話していた。
完成は来年3月25日の予定。5月連休前の引っ越しを計画している。現社屋は解体するが、跡地の活用は現時点では未定。
旧明治十勝帯広工場跡地(約3ヘクタール)については、井上宅建企画(帯広市)などが取得して開発。企業事務所などの利用を想定している。具体的な土地利用は、北開水工コンサルタントが初めて。(津田恭平)