面積1・8倍で国内最大規模 ホクレン新家畜市場地鎮祭 25年4月利用開始
【音更】ホクレン(篠原末治会長)が音更町音更西2線に移転新築する十勝地区家畜市場の地鎮祭が12日、現地で行われた。国内最大規模となる家畜市場で、2025年4月の利用開始を予定している。
建設場所は、現施設から道東自動車道音更帯広インターチェンジを挟んだ南側で、敷地面積約9ヘクタール。事務所やセリ場、牛舎の機能を持つ市場本館は、鉄骨造一部2階建て延べ2万4000平方メートルになり、面積は1・8倍の広さになる。
現施設は1986年に開業。市場の規模拡大に伴い増築を重ねたが、取引頭数が乳牛・肉牛ともに全国一まで増える中、手狭になり老朽化してきた。新施設では、購買後の預託牛舎もセリ場と同じ建物内に設けられ、牛の移動時間の短縮化や省力化が図れる。
地鎮祭には篠原会長ら地元の農業団体関係者ら約40人が出席。篠原会長は「酪農畜産は現在厳しい環境にあるが、将来を展望して、新施設が国内最大の市場になることを期待したい」と語った。同町の小野信次町長と施工する宮坂建設工業の宮坂寿文社長もあいさつした。建設は宮坂・市川・萩原・川田の地元JV(特定建設工事共同企業体)が行う。25年3月の完成を予定する。(安田義教)