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凍った房 甘さ凝縮 アイスワイン用ブドウ収穫 池田

ヘッドライトの明かりを頼りに凍結したブドウの実を収穫する町職員ら(7日午前5時45分ごろ、新井拓海撮影)

 【池田】十勝ワインの原料を栽培する町千代田の町営ブドウ畑で7日午前5時半から、極甘口アイスワインとなるブドウの収穫が始まった。畑の温度計で氷点下18度の中、ヘッドライトを着けた町職員ら35人が、白い息を吐きながら、自然凍結したブドウを一房ずつもぎ取っていた。

 アイスワイン用は秋に収穫せずに残した「山幸」で、毎年12月に氷点下12度以下になる早朝に収穫している。樹上で凍結と乾燥を繰り返して、糖度は20数度だった山幸が40度以上と濃縮される。木を鳥よけ用の網で覆って管理してきた。

 今年は昨年と比べ3割ほど多い1・1ヘクタールを予定。この日は、日が昇って気温が高くなる前の約1時間作業した。凍ったままのブドウをコンテナに入れて、圧搾するため町ブドウ・ブドウ酒研究所に運び込んだ。約半分の収穫を終え、残りは気象状況をみて、近く行う。

 2017年産アイスワインは、来年12月に発売の予定。同研究所の安井美裕所長は「一気に冷え込んだのは理想的。今年産は水分が残っているので、凍ったブドウを溶かさないように圧搾までできれば良いアイスワインになる」と話していた。(関坂典生)

関連写真

  • 乾燥と凍結を繰り返し、氷点下●度となった早朝に収穫されるブドウの実(7日午前6時ごろ、新井拓海撮影)

    乾燥と凍結を繰り返し、氷点下●度となった早朝に収穫されるブドウの実(7日午前6時ごろ、新井拓海撮影)

  • 乾燥と凍結を繰り返し、氷点下●度となった早朝に収穫されるブドウの実(7日午前6時ごろ、新井拓海撮影)

    乾燥と凍結を繰り返し、氷点下●度となった早朝に収穫されるブドウの実(7日午前6時ごろ、新井拓海撮影)

  • ヘッドライトの明かりを頼りに凍結したブドウの実を収穫する町職員ら(7日午前5時45分ごろ、新井拓海撮影)

    ヘッドライトの明かりを頼りに凍結したブドウの実を収穫する町職員ら(7日午前5時45分ごろ、新井拓海撮影)

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