耕土興論「和多田進(ジャーナリスト) 東京日記(512)大西巨人さんの死」
大西さんが亡くなって、いろんな論評が現われた。文芸評論家で大学教授の肩書きをもつKのそれがもっとも笑止だったが、笑止の理由は別の機会に譲ろう。『朝日』に載った阿部和重氏の文には私も学ぶところがあった。『神聖喜劇』の主人公たる東堂太郎が「虚無論を脱」し「回生を可能にしたのは、徹底した明確性と論理性..
大西さんが亡くなって、いろんな論評が現われた。文芸評論家で大学教授の肩書きをもつKのそれがもっとも笑止だったが、笑止の理由は別の機会に譲ろう。『朝日』に載った阿部和重氏の文には私も学ぶところがあった。『神聖喜劇』の主人公たる東堂太郎が「虚無論を脱」し「回生を可能にしたのは、徹底した明確性と論理性..