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芽室町の規格外ジャガイモ使った「ベジビール」発売 コープなど 4月1日から

芽室町の規格外ジャガイモを使った「ベジビール」をPRする(右から)石山副本部長、長岡社長、キリンビールの大谷哲司クラフトビール事業部長

 【札幌・芽室】コープさっぽろ(札幌市)と網走ビール(網走市)は21日、芽室町の尾藤農産(尾藤光一代表)の規格外ジャガイモを活用したクラフトビール「ベジビール」を4月1日から販売すると発表した。両者は「苦みの少ない柔らかな飲み口、白ブドウのようなさわやかな香りに仕上がった」としている。(安藤有紀、近藤周)

来月1日から限定1万2千本
 同コープでは2010年から、規格外野菜を商品化するなどフードロス削減に取り組む。網走ビールは地元産品を利用したクラフトビールの開発・販売を行ってきた。近年のクラフトビール人気の高まりを受け、新ジャンル開拓と社会課題解決を両立できる商品を目指して両者が1年以上かけて開発。キリンビール(東京)が化学分析や味の評価で協力した。

 原料提供は、既にコープとの商品取引がある尾藤農産に依頼。網走ビールの長岡拓児社長は「道内はジャガイモの生産量が多く、その分規格外も多く出る。尾藤農産のジャガイモは組合員の人気も高い」と力説。ビールに用いる麦芽の約2割をジャガイモのでんぷんに置き換えた。尾藤農産の規格外ジャガイモ約2トンを使用。1万2000本の限定製造だが、評判が良ければ追加販売も検討する。

 同コープの石山博文商品本部副本部長は「クラフトビールは若年層やインバウンド(訪日客)からも支持が高い。この商品を一つの切り口に、違う野菜でも(ビール醸造が)できるようになることが望ましい」と期待を込めた。

 尾藤農産の尾藤有哉取締役は「消費者が使いにくいとされる規格外品を、より楽しめる商品に仕上げてもらった。今後のジャガイモ生産にとって明るい未来を感じた。(規格外の活用が)継続した取り組みになるよう進めたい」と話した。

 350ミリリットル入り、1本658円。コープさっぽろの店舗と宅配システムトドックで販売する。


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