管野精肉店の裏メニュー「塩ラム」、味付ジンギスカン準GP受賞
味付けジンギスカンの認知度向上や需要拡大を目的とした「味付ジンギスカングランプリ」で、管野精肉店(帯広市大通南28、菅野広見代表)の「塩ラム」が準グランプリに選ばれた。昨年から始まり、全国の有名店が参加する同大会。同社の菅野義博専務(56)は「昨年の白樺(帯広)に続き2年連続で十勝のジンギスカンが表彰され、畜産王国としてのレベルの高さを証明できた」と喜んでいる。(児玉未知佳)
オーストラリアの畜産団体MLA(ミート・アンド・ライブストック・オーストラリア)が主催し、オーストラリア大使館などが協力した。豪州産羊肉の使用と一般購入できることが参加の条件。管内8社を含む全国から41社がエントリー。一般部門に56点、ニューウエーブ部門に20点の応募があった。
1次選考では8人の審査員が実食し、味やコストパフォーマンスなどからグランプリ候補を3点選出。最後は一般消費者による決選投票が行われた。
同社は1965年に創業。厳選した素材と秘伝のタレを染みこませたジンギスカンが人気で、管内外のファンに愛されている。受賞した「塩ラム」(100グラム、540円)は、うま味の強い熟成肉を生のまま手切りするのが特徴。ごま油が香るオリジナルの塩ダレと歯触りの良い食感がこだわりで「さっぱりしながら、肉のおいしさが感じられる逸品」(同社)。
2代目の菅野代表(58)は「塩ラムは古参客が親しんでくれていた裏メニュー。長く支えてくれたおかげで受賞できた」と喜び、「結果に満足せず、グランプリを取るまで挑戦し続けたい」と意気込んでいる。
受賞商品は店舗で購入可能。今後は管内の道の駅や同社ネットショップでも販売を予定している。問い合わせは同社(0155・24・1327)へ。
同グランプリでは、一般部門でユーエム(浦幌)の「行者ニンニク入り味噌ラムジンギスカン」がオーストラリア賞に選ばれた。