十勝川温泉に高級旅館「清寂房」 30日にグランドオープン
【音更】千歳や札幌市内でホテルを展開するタスクMホールディングス(千歳市、石村圭史社長)の新旅館「十勝川モール温泉 清寂房(せいじゃくぼう)」が30日にホリデーインホテル十勝川跡(町十勝川温泉南16)にグランドオープンする。24日はオープンに先駆け、関係者を集めて同旅館内で竣工(しゅんこう)式が執り行われた。
同旅館は「十勝の大自然にたたずむ『はなれ』」をコンセプトに、贅(ぜい)を尽くしたしつらえで富裕層の宿泊客をターゲットにする。宿泊エリアは、切り妻屋根のRC造りで、全室に源泉(モール温泉)かけ流しのひのきの露天風呂や枯れ山水の坪庭、クイーンサイズのベッド2台を配置。十勝産食材をふんだんに使った創作和食懐石を提供する。
敷地面積は約5万6000平方メートル。建物は平屋鉄骨・鉄筋コンクリート造り3443平方メートル。中央部分に中庭やレストラン、ダイニング、大浴場などを配置、客室は全24室で、いずれも50平方メートル以上。4ブロック構成で中央部を取り囲む設計となっている。
設計・監理はヒココニシアーキテクチュア(札幌市、小西彦仁代表)、施工は宮坂建設工業(帯広市、宮坂寿文社長)が担った。総工費は非公表。同社によると、今回は1期工事とし、段階的に拡充する方針。
竣工式には、石村社長をはじめ、小野信次音更町長ら関係者約30人が参列し、神事を執り行った。参列者らは祭壇に玉串をささげるなどし、オープン後の繁盛や安全などを祈願した。
宿泊料金は、スタンダードツイン(2人1泊8万3900円~)、スーペリアツイン(同9万500円~)、デラックスツイン(同10万1500円~)、エグゼクティブツイン(同11万9100円)。
プレオープンは26日。問い合わせは同旅館(0155・65・0805)へ。(内形勝也)