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試験醸造スタート 帯広畜産大の酒蔵

酒米を蒸らすため甑(こしき)に入れる醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

 帯広畜産大学の構内に整備した酒蔵「碧雲(へきうん)蔵」で1日、試験醸造が始まった。上川大雪酒造(上川管内上川町)の杜氏(とうじ)の川端慎治さんの指導を受け、スタッフらが麹(こうじ)づくりに取り組んだ。

 同大の地下水と上川管内愛別産酒米「彗星(すいせい)」を使用。1日は麹用の約40キロを洗米し、2日朝から甑(こしき)に入れて蒸し上げた。途中、ボイラーが動かないなどのトラブルもあったが、川端さんは「設備は動かさなければ分からない。本格醸造までに課題を解決したい」と話していた。

 試験醸造は白米ベースで約6トンを使用。タンク内で3段階の発酵と上槽(もろみを搾り、酒と酒かすに分ける作業)を繰り返し、7月下旬には約9キロリットルの純米酒などを仕上げる。一部は「十勝初仕込み」として、マクアケのクラウドファンディング(CF)の申し込み応援者に贈られる。

 上川大雪酒造は地元出資者も含めて十勝緑丘(=りょっきゅう、帯広市)を設立し、4月末に碧雲蔵を建設。本格醸造は10月から始まり、初年度は約90キロリットルの生産を計画している。CFではすでに2140万円が集まり、目標の100万円を大きく超えている。

 川端さんは「日本初の大学内酒蔵として注目度は高い。プレッシャーもあるが、よい酒を造りたい」と話している。(佐藤いづみ)

関連写真

  • 甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

    甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

  • 甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

    甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

  • 甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

    甑(こしき)の中に麹用の酒米を入れる帯畜大の醸造スタッフ(2日午前8時40分ごろ。金野和彦撮影)

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