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現代アートの加藤さん PechaKucha Nightに参加

自身の作品を身に着け、プレゼンテーションに臨む加藤さん(右、福富達夫さん撮影)

 世界各都市で広がるトークイベント「PechaKucha Night(ペチャクチャナイト)」の東京開催(2月20日)に、十勝から現代アート作家の加藤かおりさん(帯広)がプレゼンターの1人として参加し、紙を素材に取り組む自身の制作活動について発表した。加藤さんは「とても貴重で楽しい時間を過ごした」と振り返り、同イベントの帯広開催実現にも意欲を見せている。

 ペチャクチャナイトはさまざまな分野の人が登壇者となり、20秒ごとに自動で切り替わる20枚のスライドを使い、計400秒(6分40秒)で自身の活動やアイデアなどを発表する。今回は世界100都市で同時開催の初めての「インターナショナル・ペチャクチャデー」。東京開催(第169回)には200人以上が集まり、写真家やデザイナーら10人がそれぞれのテーマでプレゼンに立った。

 加藤さんは昨年暮れの「欧州文化首都」事業の会合(東京)で、ペチャクチャ-の考案者の1人で建築家のマーク・ダイサム氏らと出会い、それがきっかけで登壇の誘いを受けた。「世界を旅する紙折造形」をテーマに発表。紙を幾何学模様に折り込んだ立体や、ファッションウイーク(カナダ)に出展した紙のドレスなどの自作をスライドで示し、活動の歩みや制作手法などを紹介した。

 初参加で、しかもトップバッターでの登壇となったが、「自分の創作への思いや取り組みを多くの皆さんと共有でき、とても貴重で楽しい時間だった」と加藤さん。関係者からは「帯広でもこのイベントをやってみないか」と協力を打診されているといい、「まだ具体的なものはないが、今回見たもの、経験したことを参考にしながら実現への道を探ってみたい」と話している。

 今回の分を含め、これまでのプレゼン内容はペチャクチャの公式サイトで見られる。(金谷信)

<PechaKucha Night>
 2003年に東京で初めて開かれた日本発祥のプレゼンテーションイベント。共通の基本ルールとそれぞれの運営者の下、各地に広がり、開催地は札幌や旭川なども含め世界1200都市に及ぶという。発表テーマは原則自由で、基本的に誰でも登壇できる。

関連写真

  • 自身の作品を身に着け、プレゼンテーションに臨む加藤さん(左、ブライアン・ピーターソンさん撮影)

    自身の作品を身に着け、プレゼンテーションに臨む加藤さん(左、ブライアン・ピーターソンさん撮影)

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