農高発どら焼き22日から エア・ドゥ帯広-東京線で
AIRDO(エア・ドゥ)は、道内の農業高校生らが育てた「雪化粧かぼちゃ」を使ったどら焼きを開発した。十勝からは帯広農業高、更別農業高、士幌高が原料を提供。すでに一部の便で機内サービスとして無料提供を始めており、22日から28日まで帯広-東京線でも配布される。
生産から消費までの流れを高校生に感じてもらい、道内の農業を担う人材育成につなげようと企画。「空飛ぶパンプキンプロジェクト」と題し、昨年12月13日から今月28日まで、道内各地と東京を結ぶ一部の路線で順次展開している。
どら焼きは、「雪化粧かぼちゃ」と道内小豆を使ったあんを組み合わせた。カボチャの甘味が引き立つよう仕上げ、ホクホクとした食感も楽しめるのが特徴だ。カボチャは道内14校から1000玉が出荷された。
このうち士幌高では、フードシステム科1年の生徒たちが栽培した50玉(約100キロ分)を提供。今年は天候不順に悩まされ、収量は前年をやや下回ったが、品質は例年並みに落ち着いたという。このほか、更別農業高も50玉、帯広農業高は120玉を提供した。
どら焼きを試食した士幌高1年の曽我部玲司さん(16)は「カボチャの甘味が強くておいしかった。自分たちが育てた作物が商品になるのはうれしい」と話している。
同社ではこれを皮切りに、今後も道内農業高校の作物を使った機内販売用の商品の開発に力を入れていく考えだ。(安倍諒)