アスパラソフトクリーム発売 清水産業クラスター研究会
【清水】町特産のアスパラガスの「擬葉(ぎよう)」の有効活用を研究している清水産業クラスター研究会(紺野宏会長、会員13人)は、新商品「アスパラソフトクリーム」を開発した。10日からあすなろファーミング(町第4線65)と清水ドライブイン(町清水437)で販売している。
擬葉は食用のアスパラガス(若茎)と同じ茎が成長して葉のように茂った部分。血管強化作用や抗酸化作用があるとされるルチンを豊富に含む。伸びた茎の倒伏防止のために上部30センチほどを刈り取り、従来は廃棄されていたが、会員のアスパラ生産農家が「何か有効活用できないか」と相談。道内では青汁での活用例があり、同研究会でも2009年度から活用方法を研究してきた。
これまでに擬葉の粉末を使ってうどんやソーセージ、ヨーグルト、プリン、パスタ、クッキー、豆腐などを試作し、クッキーやプリンは商品化もされた。
ソフトクリームは会員企業のあすなろファーミングが開発。アスパラのグリーンがしっかりと発色され、抹茶にも似た味となっている。村上勇治社長は「試作を繰り返し、みんなにおいしいと言ってもらえるものができた」と話す。
紺野会長は「色鮮やかなグリーンで、清涼感がある」と感想を述べ、アスパラ農家の鈴木栄さんも「滑らかな舌触り。いい品ができた」と満足そう。
10日から2店合わせて1000個の限定販売で、1個330円。(大野篤志)
◆アスパラソフトクリームについて
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