5月に限定酒販売や杜氏との交流企画 碧雲蔵5周年で記念イベント
全国初の大学内酒蔵として知られる帯広畜産大内の酒蔵「碧雲(へきうん)蔵」が創設5年を迎えた。運営する上川大雪酒造(上川管内上川町、塚原敏夫社長)は、敷地内を会場にしたイベント「蔵まつり」を5月10、11の両日に初開催。記念酒の販売やキッズコーナーを展開する。同蔵の杜氏(とうじ)らと交流して酒と料理を楽しむ特別企画もあり、参加者を募っている。(佐藤いづみ)
碧雲蔵は、同社が主導し2020年に開設された日本酒醸造と販売の拠点。十勝管内の酒蔵としては約40年ぶりの復活となった。道産酒造好適米「彗星(すいせい)」など3種を使用し、各種コンクールで受賞歴がある。直近では24年度の札幌国税局新酒鑑評会で、4部門中、三つの金賞を獲得した。
蔵まつりは「地域の人たちへの感謝、還元の意味合いが大きい」と同社。入場無料(飲食・物販は一部有料)。2日間とも午前10時に「鏡開き」で開始。振る舞い酒、甘酒、酒かすの無料配布などを行う。キッズコーナーとして駄菓子や綿あめも提供する。
記念酒は2種。網走刑務所で作られた「60斗木桶」で仕込んだ「十勝」木桶仕込み純米と、限定168本でシリアルナンバー付きの「十勝」大吟醸35%札内川源流3年熟成。限定ラベルを付ける。また、最大で定価の40%引きとなる「アウトレット隠し酒」も販売する。価格はいずれも検討中。イベントは10日は午後4時まで、11日は同3時まで。
特別企画には同社総杜氏の川端慎治氏や碧雲蔵杜氏の若山健一郎氏らが参加。同大内のカフェ「ファームデザインズ」の堺幸子店長による料理と、碧雲蔵の酒などを杜氏らの話を聞きながら味わえる。10日午後6時半からで、1人5000円。限定で予約受付中。申し込みはメール(tokachi@kamikawa-taisetsu.co.jp)か碧雲蔵に電話(0155・67・5901)で。