パンケーキミックス工場が「ISO22000」の認証取得 山本忠信商店
山本忠信商店(音更町、山本英明社長)の「十勝☆夢mill(ミル)プレミックス工場」が、食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」(2018年版)の認証を取得した。同社は「加工度を上げ、音更・十勝・北海道の特産品である小麦の商品を、安全・安心に届けたい」としている。
ISO22000は食品製造過程の衛生基準など、食品の安全管理を実践するマネジメントシステムの国際規格。
同社は国内食品事業者を対象にHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が義務化(20年6月)されたのを受け、取得を目指した。社内でプロジェクトチームを結成し、わたなべコンサルタントオフィス(帯広市)に依頼。調整粉の製造に関し、7月1日付で取得した。
「十勝☆夢mill」は2011年、管内初のロール式製粉工場として整備。大量生産が可能な設備も導入し、地元生産者から原料を仕入れ、地域内の6次産業化も実現した。認証を取得したプレミックス工場(19年完成)は、道産原料を用いたオリジナルの「パンケーキ&お菓子ミックス」を製造している。
今後、十勝☆夢millの製粉工場でも認証の取得を目指す構え。
同社は「認証取得に向けた取り組みを進めることで、食品会社としての知識・スキルの向上につながった。より安全・安心で、お客さまに喜ばれる商品をお届けしたい」としている。(松岡秀宜)