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山間部で初雪 十勝地方沿岸部今夜に大荒れ予想

うっすらと雪が降り積もった三国峠頂上。車で訪れた家族連れらが雪景色に驚いた(14日午前11時50分ごろ、塩原真撮影)

 大型の台風19号は14日午前9時ごろ、三陸沖で温帯低気圧に変わった。十勝地方は台風接近で13日夜から雨が強まり、14日は午前2時52分に中・南部に暴風・波浪警報が発令、正午現在も解除されておらず、広尾など沿岸部では風の強い状態が続いている。沿岸部では今夜にかけて大荒れの天気が予想され、引き続き警戒が必要だ。

交通機関に乱れ 下校繰り上げも
 台風19号から変わった温帯低気圧は、14日午後9時には千島近海に達する見込み。

 台風接近に伴い、十勝沿岸では13日から漁業者が対応に追われた。広尾漁協は7カ統(漁場)ある秋サケ定置網の岸寄りにある「陸網(おかあみ)」の一部を撤去、漁船も係留ロープを1、2本増やして対応している。十勝港の漁港区内は台風を避けて停泊した船で混み合った。大樹、大津の両漁協も13日までに同定置網の一部を撤去、14日も同じ状態が続いている。

 海岸線では14日正午現在、越波の怖れがあるとして、道道直別共栄線の浦幌町直別~厚内間の2・5キロなど2区間が通行止めとなっている他、道道大津長節線も一部通行止めに。浦幌町内の幼稚園と小・中学校計7校と、広尾小学校では下校時間を繰り上げた。広尾など沿岸部の各町は情報収集に追われている。

 交通機関は13日午後に帯広-羽田間の1往復2便が欠航したが、14日は通常通り運航。JRは運休などの影響は出ていない。

 帯広測候所によると、13日午後9時からの降り始めからの総降水量は14日正午現在、広尾で56ミリ、大樹で48・5など。最大瞬間風速は広尾で15・4メートル(14日午前11時11分)、池田で11メートル(同11時23分)豊頃町大津で10・3メートル(同7時42分)。

 今夕までの総降水量は多い所で100ミリに達する見込み。同測候所は「夕方までは低い土地での浸水、海上では夜にかけて暴風・高波に警戒を」と呼び掛けている。

三国峠積雪5センチ
 台風とそれから変わった温帯低気圧の通過に伴い、北海道上空に11月下旬並みの寒気が流れ込み、上士幌町の三国峠では14日早朝から雪が降っている。道開発局によると、同日午後0時40分現在で5センチの積雪。清水町の日勝峠でも正午すぎから降雪があり、同時刻で1センチが積もっている。

 同日の十勝地方は日中の気温が上がらず、正午現在の気温は上士幌町糠平で0・7度、上士幌で4・3度、陸別で4・7度、上札内で4・9度などと冷え込んだ。帯広は平年より8・2度低い6・4度。

 三国峠では午前7時すぎから雨が雪に変わり、みぞれ混じりの横殴りの雪が紅葉を真っ白に染めた。道路上も所々に雪が積もった。家族で道内旅行に訪れた仙台市の会社員鈴木赳弘さん(59)は「まさか雪が降るとは。レンタカーが運良くスタッドレスタイヤだったので、十分注意して運転したい」と話していた。

 帯広測候所によると、15日の十勝地方は晴れで、帯広の最高気温は14度。

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