収穫順調 小麦受け入れ「史上最速」 農協サイロ
【広尾】農協サイロ(社長・前川厚司JA幕別町組合長)の十勝港広域小麦流通センター(広尾町会所前5)で2日、小麦の受け入れが始まった。今年産は順調に収穫が進み、昨年より1週間も早く、過去最速。今後3カ月間、輸送・搬入は最盛期となる。
管内JAとホクレンが出資する同センターは、11万7000トンの小麦を収容する国内最大の産地サイロ。各JAで乾燥・調製した小麦を保管し、関東、関西の製粉会社に向けて輸送する。
管内の秋まき小麦の収穫は7月13日にスタート、好天に恵まれ、刈り取りは7月27日でほぼ終了した。この日は午前9時すぎからJAめむろ(廣江英幸組合長)の「きたほなみ」800トンが搬入され、トラックの荷台から滝のように小麦がサイロへと流し込まれた。
前川社長は「今年は天候に恵まれ平年作以上が期待できる。北海道・十勝産小麦の流通拠点として製粉会社に安定供給したい」などと述べていた。(能勢雄太郎)