碧雲蔵3年で感謝祭 ジュエリーアイス特別ラベルも
上川大雪酒造(上川管内上川町)が帯広畜産大内に整備した酒蔵「碧雲蔵」が、醸造開始から3シーズン目を迎えた。帯広では約40年ぶり、大学内では全国初の酒蔵開設となるなど話題も多く、各種コンクールでも入賞、醸造量も伸びている。17~26日に感謝祭と銘打ち、蔵内のショップで「ジュエリーアイス」の名付け親、浦島久さんの写真をコラージュした特別ラベル酒の限定販売などを行う。
碧雲蔵は、同社と地元企業らで立ち上げた十勝緑丘(帯広市)が2020年春に建設し醸造を開始。以来、同社副社長の川端慎治・総杜氏(とうじ)が同大客員教授に就任し、教育連携を深めてきたほか、昨年からは産学官連携で続けてきた管内の地酒プロジェクト「十勝晴れ」にも参画、醸造を担っている。また、今年度の北海道米でつくる日本酒アワードでは最高賞を獲得した。
同社では3年目の醸造量は初年度の1・4倍の143キロリットルを見込んでいる。「地方創生を目指す蔵として地域の情報発信のハブとなり、地域経済活性化の一翼を担いたい」としている。
感謝祭で販売する特別ラベル酒の中身は「十勝 純米吟醸」(2310円)。浦島さんの写真展も同蔵で開催するほか、ショップで2000円以上購入した人に浦島さんのポストカードを贈る。また、18、19、25、26日は、同酒蔵手造りの甘酒を無料で振る舞う(なくなり次第終了)。
感謝祭は午前10時~午後4時。問い合わせは同蔵(0155・67・7648)へ。(佐藤いづみ)