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芽室高野球部、大雪で屋内練習場失う 屋外で素振り、懸命に活動続ける

練習場所を失い屋外で素振りに励む部員

 【芽室】今月4日にかけて十勝管内を見舞った大雪の影響で、芽室高校野球部(奥恭平監督、寺嶋優駿顧問、部員11人)では、屋内練習場が雪の重みで押しつぶされほぼ全壊した。校内での冬場の練習場所は限られており、部員たちは寒空の下で練習を続けている。(近藤周)

 同校野球部の屋内練習場は、1997年に父母でつくる後援会により設置された。全長約30メートルのビニールハウスで、冬場の練習には欠かせない練習場所だった。

 4日の朝に職員が練習場の倒壊を確認した。幸いにも中に保管していたピッチングマシン2台は無事だったが、ネットなどの備品は雪の下敷きになった。

 学校近くに住む部員からの連絡を受け、部員たちは5日から練習場周辺の雪かきを自主的に始めた。しかし、練習場のさらなる倒壊の恐れもあることから、現在は立ち入り禁止となっている。JR大成駅とを結ぶ通路も、練習場横を通ることから通行禁止の状態で、列車通学の生徒にも影響が出ている。顧問の寺嶋教諭によると、被害額は低く見積もって500万円ほど。練習場は解体を予定している。

雪で押しつぶされた芽室高校野球部の屋内練習場

 同校の部活動は17日に再開。野球部の練習は、ごみ収集車が通るために除雪された通路での素振りと、空き教室での筋トレといった内容にとどまっている。それでも部員たちは声を出し、寒さの中、懸命にバットを振っている。

 齊藤陸主将(2年)は「こういう状況でも、自分たちの北北海道大会1勝という目標は変わらない。そこに向かってひたむきに練習したい」と前を向いている。

 奥監督は、逆境も力に変えて活躍する選手たちの姿に期待をかける。練習場の再建に向けては「実現可能な取り組みを見いだせたら」と話している。

関連写真

  • 雪の重みで押しつぶされてしまった芽室高校野球部の屋内練習場(2月6日、保護者提供)

    雪の重みで押しつぶされてしまった芽室高校野球部の屋内練習場(2月6日、保護者提供)

  • 練習場所を失い屋外での素振りに励む部員たち

    練習場所を失い屋外での素振りに励む部員たち

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