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十勝でバニラ栽培「可能性にあふれる」 プロジェクト中間報告会

とかちバニラプロジェクト中間報告会で栽培可能性を語り合ったパネルディスカッション

 アイスクリームやケーキなどの香料に使われるバニラの栽培を目指す「とかちバニラプロジェクト」の中間報告会が11月27日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。プロジェクト発起人の佐々木直美さん(帯広市議)が現状を報告し、栽培を手掛けるノラワークスジャパン(帯広)の中川裕之社長らを交えたパネルディスカッションも行った。(佐藤匡聡)

 バニラは、アフリカのマダガスカルなど高温多湿な地域で栽培される植物。収穫後、発酵と乾燥を繰り返す「キュアリング」と呼ばれる工程を経て、独特の甘い香りがする「バニラビーンズ」となる。栽培から収穫まで3年ほど掛かるが、近年は1キロ当たり5万円などの高値で売買されている。

 プロジェクトは、佐々木さんの「障害者就労の場をつくりたい」という思いから、2020年6月にスタート。通年雇用につながる施設栽培で、世界的に付加価値の高いバニラを十勝発で生産しようと試行錯誤を続ける。管内ではマンゴー栽培で知られるノラワークスジャパンがトップランナーで、23年に開花に成功、翌年に5本のさやを育てることができた。

 パネルディスカッションは佐々木さんや中川社長のほか、キュアリングを研究する繪麗(帯広)の佐々木維瑠社長、とかち財団の水谷香子研究主査が参加した。

 中川社長は「マンゴーと違い、ほとんど手がかからない。開花後の受粉さえしっかりできれば生産性は高い」と報告。佐々木社長は「キュアリングの仕方によって、ブルーバニラやフロストバニラと呼ばれる新しい種類もつくれる。可能性にあふれているのでプロジェクトに賛同してくれる仲間を増やしたい」と話した。

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