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十勝牛とろ丼、まんパク3連覇で初の殿堂入り

牛とろ丼の提供を担当した「円らく」(東京)の柳佳文社長(前列左から3人目)ら。3連覇を果たし、他の出店者からも祝福を受けた

 【清水・東京】3日まで東京都内で開かれた日本最大級の食のイベント「満腹博覧会(まんパク)2019」で、十勝スロウフード(清水町御影、藤田惠社長)が出品した「十勝牛とろ丼」が人気グルメランキングで3年連続の総合1位に輝いた。11年に始まったまんパク史上初の3連覇で、初めての「殿堂入り」となった。

 今年のまんパクは、東京・立川市の昭和記念公園で5月16日から19日間にわたり開催。全国から約60のグルメが出品され、来場者の投票により、各日と総合でランキングを決めた。

 牛とろ丼は14年から出品。1週間だけの提供だった同年から3年連続2位の後、17年から3連覇となった。藤田社長は「牛とろのおいしさに加え、調理に制約のあるイベントでも店舗と遜色ない味を出せ、提供スピードも速い。量と質を両立できる」と牛とろ丼の強みを語る。

 イベントが複数のテレビで取り上げられたことで、現在は供給が追い付かないほどの注文が来ているという。ただ、藤田社長は「どんな肉でもこの味が出せるわけではない」と強調。飼育段階からこだわった肉を原料とするため、「牛の肥育期間も考えると、1杯の丼になるまでに2年はかかる」という。

 藤田社長は牛とろ丼への高評価を喜ぶ一方、「当社のコンセプトは牛1頭ずつを大切に販売すること」と話す。同社では牛とろの原料にならない部位も、ハンバーグやソーセージなどに加工・販売。「牛とろだけでなく、それと同じ肉で作った商品もおいしいと知ってもらうため、『牛とろブランド』を育てていきたい」としている。(丹羽恭太)

関連写真

  • 提供スピードの速さにかかわらず行列ができた牛とろ丼のブース

    提供スピードの速さにかかわらず行列ができた牛とろ丼のブース

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    提供スピードの速さにかかわらず行列ができた牛とろ丼のブース

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