十勝素材の19商品販売 観光情報も表示 山崎パン
【東京】山崎製パン(本社東京)は5月から7月まで、牛乳や小豆など十勝産素材を使ったパンと洋生菓子の新商品全19アイテムを、沖縄を除く全国で順次販売する。原材料の安定調達の面で、業界最大手の同社が特定地域の食材を使った商品シリーズを全国一斉に展開するのは極めて異例という。裏面には農畜産物や十勝の観光情報なども記載され、食の宝庫・十勝の知名度アップが期待される。
同社は毎年、北海道フェアと題して道産素材を使った新商品を販売。昨年、一部商品に十勝産小豆など地域限定素材を使用し、一昨年比2倍の売り上げを記録した。十勝はチーズ、あん、コーンなどパンに合う原料が豊富で、全国的に高い十勝ブランドの知名度にも着目。帯広市や道の協力で一定量の原材料を確保し、十勝に絞り込んだ。
各商品はスーパーやコンビニエンスストアで、1カ月または2カ月連続で取り扱われ、道内では9種類を販売。今月は昨年のフェアで最も売れた「十勝産小豆のつぶあんデニッシュ」などパン7種と主力のランチパックの「十勝産野菜のカレー」など3種、生ケーキ類3種を発売した。
ボリュームに加え、2種類の生地とクリームを使った「十勝産牛乳のホイップサンドシューメロンパン ホイップ&メロンクリーム」など、素材の組み合わせを工夫して特色を出したという。パッケージ表面には十勝地方を色分けした北海道地図、裏面には小豆など十勝産素材の特長、ランチパックには幸福駅など十勝の観光地情報も記した。
パン商品の参考小売価格は120円前後。同社は「消費者の安全安心へのニーズに合致し、十勝のネームバリューで、昨年以上の売り上げを期待している」としている。(原山知寿子)
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