小麦の種まき進む 畑にトラクターのしま模様
全国一の小麦産地の十勝で、来年産の秋まき小麦の種まきが進んでいる。農家がトラクターで引いた播(は)種機で畑を往復して種をまき、大地にしま模様を描いている。
音更町の畑作農家小野宏和さん(30)は23、24の両日、町東和の約10ヘクタールの畑に種子用を含めて中力品種の「きたほなみ」の種をまいた。小麦はジャガイモ収穫後の畑などにまき、芽が出てある程度成長した状態で越冬し、来年7~8月に収穫を迎える。
小野さんは「今年は今までにない豊作だったので、来年もこれくらい取れてくれれば。雨も少ないので作業は順調」と話していた。
十勝農業改良普及センター(中札内村)によると、帯広市内ではきたほなみの播種適期は20~25日ごろという。
十勝の今年産の小麦の作付指標面積は4万5039ヘクタールで、道内の約4割、国内の2割以上を占める。きたほなみが主力で、製パン性に優れた「ゆめちから」なども作られている。(眞尾敦)