アサリ~耕土興論(牧野伊三夫)
春になると、郷里の小倉では干潟へ潮干狩りに行った。まだ僕が小学生の頃だから、もう50年も昔の話だ。地元では、潮干狩りのことを「貝掘り」という。曽根干潟にはカブトガニも生息していて、天然記念物となった今は考えられないことだが、たまに捕らえてくる人がいた。 その昔は、大きなザルを腰ひもで引きなが..
春になると、郷里の小倉では干潟へ潮干狩りに行った。まだ僕が小学生の頃だから、もう50年も昔の話だ。地元では、潮干狩りのことを「貝掘り」という。曽根干潟にはカブトガニも生息していて、天然記念物となった今は考えられないことだが、たまに捕らえてくる人がいた。 その昔は、大きなザルを腰ひもで引きなが..