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十勝が先進的役割を

 十勝農業は2021年、管内23JAの取扱高が過去最高の3735億円を記録しました。干ばつや猛暑などの天候に見舞われながらも、高い技術力で小麦など畑作物は平年作以上を確保し、好調な生乳生産と肉牛の市場価格が下支えしました。「農業王国・十勝」の力を発揮した形で、JAネットワーク十勝がビジョンに掲げた2021年に3500億円の目標を見事に達成しました。2026年には4100億円を目指す新たな目標も掲げています。

 一方、現在も続く新型コロナウイルスの流行は畑作と酪農畜産の両面に影を落としています。観光や外食産業の低迷が小豆やビート糖といった十勝の主力作物や加工品の需要減退につながり、酪農では処理不可能乳の発生の恐れが大きくクローズアップされました。

 ウィズコロナやアフターコロナへの対応、人手不足や大規模化、IT化の動きにどう向き合っていくか、国内農業の先進地である十勝の力が改めて試されています。

 十勝農業フォーラムは1993年から道内の研究機関の成果と、十勝毎日新聞に掲載された農業関連記事をまとめた「農業新技術・十勝農業情報ハイライト」を発行してきました。この間、十勝農業は生産基盤の整備が進み、技術力も向上して、畑作、酪農畜産ともに大きく生産額を伸ばしてきました。

 2022年版は、道総研十勝農業試験場、畜産試験場のご協力をいただき、26件の研究成果を収めました。4年前から協力をいただいている帯広畜産大学の研究成果も、引き続き掲載しております。また、十勝毎日新聞電子版内に設けた「農業新技術」コーナーでは、全てのページを閲覧でき、十勝管内はもとより、全道、全国へと情報発信しています。冊子は各JAを通じて組合員の皆さまへ無料配布しています。2021年の記録として、また新たな営農の参考としてご活用いただければ幸いです。

 最後になりましたが、製作にご協力をいただいた関係機関、冊子の配布を引き受けていただいた管内各JAの皆さまに心からお礼を申し上げ、刊行のあいさつといたします。

2022年5月 十勝農業フォーラム 
代表 林 光繁 

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