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市民意見交換会で“ごみステーション問題”提起 町内会から厳しい声

町内会などについて意見を交わした市議と市民。右は横山議長

 帯広市議会(横山明美議長)は23日、帯広市役所で市民意見交換会を開いた。参加した市民37人からは、加入率低下が続く町内会やごみ収集の問題などについて率直な意見が相次ぎ、「市に対する議会の追及が甘い」といった厳しい言葉も飛んだ。(山田夏航)

 議会活動を報告するとともに、市民の声を議会論議に生かしていくことを目的に、2010年度から開催している。今年は常任委員会(建設、経済文教、厚生、総務)ごとに部屋を分けて意見を交わした。

 建設委員会(上野庸介委員長)では、町内会の環境整備に関して意見があった。ごみステーションの維持管理は市から町内会への依頼業務となっている。ある市民はごみステーションに関する要綱を踏まえ、町内会加入者がごみステーション利用者であるべきとの認識を示し、「昨年6月の市議会一般質問で、市は町内会の加入を問わず最寄りのごみステーションを利用するよう呼び掛けていると答弁した」と矛盾を指摘。管理していない未加入者には利用制限も考えていると話した。

 また、市の答弁に対する議員の追求の甘さを指摘した上で、全戸を対象とした「戸別収集方式にすべきではないか」と提案。上野委員長は「ごみステーションに限らず、町内会を前提とした行政サービスがいくつもある。町内会の役割と行政の役割を見直す必要があると思う。いただいた話も具体例として今後取り上げていきたい」と回答した。

 その他の委員会では、学校図書館司書の配置や、地域資源を活用した観光振興、子育て支援の充実、防災など幅広い意見が市民から寄せられた。意見交換会を終え、楢山直義副議長は「さまざまなご示唆をいただいた。意見はしっかりと受け止めさせていただく」と締めくくった。


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