編集余録「政局」 難局、危局、破局…。「当面の事柄」の意味にすぎない「局」も、熟語によって差し迫った印象が加わる。「然し自身が其の局に当れば利害の旋風に捲き込まれて-」。夏目漱石は「草枕」の中で、「局」の一字を有効に使った ▼同じ小説の出だしの部分に次の一文もある。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を.. 2012 6/24