なまら十勝野が「SOZAI CHIPS」発売 野菜本来の味楽しんで
【芽室】芽室町内の農家でつくる農産物販売会社「なまら十勝野」(小山勉代表)は、ゴボウ、カボチャ、サツマイモの3種の野菜チップス「SOZAI CHIPS(そざいチップス)」の販売を始めた。野菜本来の甘さや味わいを楽しんでほしいと生まれた商品で、スナック感覚で食べられる他、料理のアレンジにも活用できる。(近藤周)
同社オリジナル加工商品の第2弾。メンバーで上芽室の農家小林健次さん(37)が愛知県の食品加工会社で野菜チップスに出合い、「自分の生産するカボチャも商品化できたら」と思い立ったことをきっかけに、開発に着手した。
開発過程では、同じ野菜でも品種により味わいが異なることに着目。米油で揚げてよりチップスとしておいしい品種を選び、ゴボウは「美肌牛蒡」、カボチャは「恋するマロン」、サツマイモは「紅はるか」を採用した。
チップスに調味料は不使用。野菜本来の「素材」の味を楽しんでほしいという思いと、料理に混ぜたりトッピングしたりすることで「総菜」にも活用できることから「SOZAI CHIPS」と命名した。調理例は、なまら十勝野の女性メンバーを中心に考案し、インスタグラムで紹介している。
小林さんは「素材の味を素直に楽しめる商品になっている」とおいしさをアピール。同社管理部の沼田美来さん(33)は「みそを溶いたお湯に豚肉とチップスを加えて、簡単にできる豚汁の食べ方がお薦め」と話している。
1袋25~30グラム入り500円(町内販売価格)。町内では町観光物産協会「めむろまちの駅」(本通1)と愛菜屋(東めむろ3南1)で販売。町外でも5店舗で販売している。
業務用もあり、町内のレストランHiro(高橋広明代表)では、町内産のゴボウをPRしようと2018年に誕生したご当地グルメ「芽室あんかけ焼きそば」でゴボウのチップスを使い始めた。高橋代表(53)は「香りがしっかりしており、食感も楽しめる」と太鼓判を押す。