輝くエゾバイツブ 十勝港に今年初水揚げ
【広尾】広尾町沿岸のエゾバイツブ漁が始まり、9日、十勝港に初水揚げされた。太陽の光に照らされてキラキラと輝くツブが、次々と岸壁に揚がった。
北海道、東北に生息する小型のツブ貝。広尾漁協(亀田元教組合長)のエゾバイツブ篭(かご)漁業部会(関下啓史郎部会長)では2009年から資源管理を継続し、昨年は83トンを水揚げした。漁は9月末まで、天候状況を見ながら続けられる。
今年は3日に沖合の海中にかごを設置。天候や波の状況により数日、漁を見送ったが、9日に同部会所属の7隻が午前3時ごろ出漁した。かごを引き揚げ、午前6時半ごろに続々と帰港した。初日の漁獲量は807キロ、1キロ当たり409円で取引された。
関下部会長は「資源管理の効果もあり、サイズ、漁果ともに昨年並みを維持できそう。煮付けたり串に刺して焼いたりするとおいしいので、ぜひ、家庭で味わって」と話していた。(石原秀樹通信員)