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拓鉄キノコタン1周年、来場2965人 収穫体験が好評

4月でオープンから1周年を迎えた拓鉄キノコタン。シイタケの安定供給に向け、生産方法などを見直している

 【新得】北海道拓殖バス(音更町、中木基博社長)が昨年4月に新得町内に開設した観光農園「拓鉄キノコタン」は、初年度2965人が来場した。施設責任者を務める進藤祐美さん(32)は「まずはシイタケの安定生産が必要」としつつも、「団体客がツアーの一環で寄ってくれるなど、認知度の高まりや地域の期待もたくさん感じた」と手応え。「2年目以降は新しいイベントも企画していきたい」としている。(児玉未知佳)

キャンプ場の設置も視野に
 キノコタンは、観光地を創出することでバス利用者を増やし路線維持につなげようと、昨年4月6日に開設された。同社の前身「北海道拓殖鉄道」の南新得駅跡地(現在は新得営業所)の遊休地を活用して、キノコ栽培用ハウスと物販施設を整備。原木シイタケの収穫体験や、拓殖鉄道(1968年廃線)と拓殖バスの資料展示を楽しめる。

 オープン1年目は、春から秋にかけては平日10人ほど、土日・祝日は30人ほどの来場があった。管内客が約7割を占めたという。進藤さんは、来場者数に一定の手応えを感じつつも、「キノコが生えてこない時期もあり、せっかく来てもらったお客さんに残念な思いをさせてしまった」と振り返る。

 同社初の異業種参入で手探りの部分も多かったことから、今年3月は臨時休業として地元シイタケ農家でスタッフの研修を実施。指導を基に温度管理を見直しハウス内の棚も増設した。来年秋以降の収穫分は、ホダ木の本数を初年度の倍以上用意する予定だ。

 拓鉄時代からの所有地の活用は約15%にとどまることから、今後はキャンプ場の設置なども視野に入れる。同社では「定期的にイベントなどを開催してにぎわいを創出し、バスと観光施設で相乗効果を見込めるような事業に育てていければ」としている。

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  • オープンから1周年を迎えた拓鉄キノコタン。シイタケ狩りの他、貴重な資料展示なども楽しめる

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