広尾のAコープ・サンタ村 本庄水産がリニューアルオープン
【広尾】広尾町豊似の国道336号沿いにある「Aコープ・サンタ村 本庄水産」が18日、リニューアルオープンした。町野塚で「Aコープ野塚店」を営んでいた本庄孝人店主(62)が、新たに店舗運営の委託を受けたことで、名称に「本庄水産」も加わった。酪農家が多い豊似地区で唯一の食料品・生活必需品を扱う店舗として、生活基盤や交流拠点としての末永い存続を目指す。(石原秀樹通信員)
Aコープ・サンタ村は1962年に同所でオープン。2018年5月に現店舗(木造平屋186平方メートル)に建て替えた。生産者の直売コーナーを設けるなど、地域住民の生活基盤維持と観光客らの交流拠点としての役割を担ってきた。
店舗運営の後継を探していた関係者らが、Aコープ野塚店で実績を残す本庄店主に引き継ぎを打診し、本庄店主も「地域のために」と快諾した。今後は「本庄水産」の強みでもある広尾の前浜で水揚げされた新鮮な魚介類や、水産加工品の品ぞろえも充実させる方針。
また、本庄店主のノウハウや人脈を生かして「~やまもと牧場~夢みるく」(広尾町野塚、山本和美店主)のソフトクリームを販売するなど、地域住民の満足度を高めながら、観光客も呼び込みたい考え。
18、19両日はリニューアルイベントを開催。生のカキやホタテ、米の特価販売もあり、開店前から約20人が並んだ。ソフトクリームの無料配布や本庄店主自ら焼いた焼き鳥で、来店者をもてなした。
営業時間は午前9時から午後6時(11~3月は午後5時)まで。日曜日と祝日は定休日。本庄店主は「地域の方々に真心を持って接し、地域に貢献できるよう頑張りたい」と意気込む。