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「豊西牛」がセブンイレブンの定番商品に採用、年間販売数20万個見込む トヨニシファーム

「多くの人に豊西牛を知ってほしい」と話す小倉専務

 肉牛の生産・加工販売のトヨニシファーム(帯広市)のブランド牛「豊西牛」が、コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京都)の定番商品に採用された。「熟成だれの豊西牛カルビ弁当」として、10月下旬から販売されている。年間販売数は20万個を超える見込みで、十勝発のブランド牛として一層の知名度向上につながりそうだ。(月森七海)

 豊西牛がセブン-イレブンの通年商品の原材料として使われるのは初めて。価格は598円(税抜き)。道東地区(帯広、釧路、北見エリア)の約200店舗に並ぶ。

全頭を追跡管理
 トヨニシファームは年間240頭の豊西牛を供給する計画だ。全頭が初生から肥育、加工履歴までトレーサビリティー(生産履歴の追跡)に対応する。同社の小倉広樹専務は「ある程度の量を安定供給できる単一ブランド牛で、全頭を追跡管理できるものは全国的にも珍しい」と説明する。食の安全意識の高まりを受け、原材料の履歴追跡が取引の前提とされることが増え、同社の一貫体制が評価される機会も多くなっているという。

道東店舗で販売されている「熟成だれの豊西牛カルビ弁当」

カタログに掲載
 セブン-イレブンとの取引は、2022年3月に始まった。これまでおにぎりや総菜パン、弁当などで食肉を供給してきたが、いずれも期間限定の商品だった。22年7月からは、カタログギフトに豊西牛の商品が掲載され、年間4000セットほどを販売している。

 豊西牛は、食肉用ホルスタイン種を肥育したブランド牛。13年からブランド化に取り組み、現在では管内の小売店や飲食店、ホテルなどで広く扱われている。赤身肉のうま味を最大限に引き出すため、3年ほどかけて飼料の種類や配合を研究。口どけの良い脂身と、豊かな風味と甘みを実現した。小倉専務は「これまで、豊西牛を食べたことがない方にも知ってもらう機会になる。多くの方に支持される商品にしていきたい」と話す。

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