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JAかわにし、“恋愛の実り”も指導 農家の婚活支援強化 マナーや衣服のアドバイスも

新たな婚活支援事業に取り組むJA帯広かわにしとkoimusubi十勝のメンバー

 JA帯広かわにしは後継者対策の一環として、男性農家への婚活支援事業を強化している。これまでも実施しているものの、成果に乏しかったことから、十勝で男女の交流会などを企画・運営する団体「koimusubi十勝」と協力。パートナーを求める男性農家一人ひとりとの細かな面談のほか、マナーやコーディネートのアドバイスも行う。登録費無料で、お見合い時の食事代はJA負担と、手厚いフォローで恋の果実を実らせる。(山田夏航)

 同JAによると、管轄する川西地区の販売農家戸数は減少傾向にある。2023年時点で354戸だが、40年には232戸と122戸減る見込みだという。理由の一つに後継者がいない農家も多いことが挙げられ、これまで対策として婚活パーティーなどを同JAで主催してきた。ただ、目立つ効果は出ていなかった。

 独身男性農家たちも大半はパートナーを求めていることが分かっていて、同JAが23年に川西地区の独身男性農家64人(50歳以下)に行った聞き取り調査では、約7割の43人が婚活支援を希望した。こうした背景を基に、昨年8月から内容を充実させた新たな婚活支援事業を始める運びとなった。

 連携する「koimusubi十勝」は、マナー講習やイベント司会、婚活支援などの経験豊富な女性3人で構成。メンバーが同JA職員と一緒に、支援を希望した43人の独身男性農家に対し一人ひとり面談する。自身の趣味や長所・短所、好きなタイプを細かくヒアリング。登録費無料でホームページなどにより募った20歳以上の独身女性の中から、相性が良いと思われる人とのお見合いの場を設ける。食事代は同JAが負担する。

 事前準備としてデートマナーやコーディネートのアドバイスも行う。お見合い終了後は後日デートを継続するか、別の人を紹介するかなど、男女から相談を受け付ける。

 今月19日時点で43人の独身男性農家のうち、27人がお見合いなどの交流会に参加済みで、4人はすでに交際まで至っている。同JA後継者対策推進室の吉田速男室長は「生前に有塚利宣組合長も力を入れていた事業。希望者全員がパートナーを見つけられるよう頑張っていきたい」と意気込んでいる。

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