市内バス路線、12日にも一部再開へ 道路管理者と事業者が協議
大雪の影響で運休が続く帯広市内の路線バスの再開に向け、道路管理者と交通事業者などによる連絡会議が7日、帯広市役所で開かれた。バス事業者の2社は12日から一部路線を再開する方向で検討しているのに対し、市側は排雪の状況に応じて運行再開の前倒しを求めた。
市の道路担当部局、帯広建設管理部、帯広開発建設部、十勝バス、北海道拓殖バス、帯広運輸支局、十勝地区ハイヤー協会が参加。バス事業者は再開を優先させたい路線、市、道、国は排雪スケジュールを説明した。市は「駅から学校、病院へ向かう路線を優先して排雪作業を進める」とした。
十勝バスは「雪の量が多く、排雪作業と合わせてバス停の間口処理をお願いしたい」と要請。北海道拓殖バスは「社員総出で対応したい」と説明した。両社とも12日から一部路線を再開する方向で調整、市は8~9日の排雪作業の進捗(しんちょく)を見て「一日も早い再開に向けた対応を」と訴えた。
排雪作業で課題となる運送車両の確保に関し、帯広運輸支局は「期限付きで営業所を十勝に設置できる制度がある。申請があれば速やかに手続きに入る」とした。(完戸雅美)