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「十勝ワインビーフ」商標登録、返礼品で注目 池田の森牧場

ブドウの搾りかすを食べる経産牛。6カ月ほど再肥育して「十勝ワインビーフ」として出荷される。右は戸田代表

 【池田】黒毛和牛の繁殖や育成などを行う池田の森牧場(戸田好浩代表)は、食肉卸のコーシン(横浜市)と連携し、新ブランド「十勝ワインビーフ」を生み出した。経産黒毛和牛に十勝ワインの製造過程で出るブドウの搾りかすを与えて再肥育。池田町のふるさと納税の返礼品に「サーロイン」「ローストビーフ」を提供し、注目されている。(澤村真理子)

 2024年8月に商標登録した「十勝ワインビーフ」は、経産黒毛和牛を町千代田の牧場で6カ月ほど再肥育し、町ブドウ・ブドウ酒研究所から購入しているブドウの搾りかすを毎朝1回、与えている。

 長期間肥育することで深いうま味が出るほか、ブドウかすを与えることで、脂身が軽やかに、香りも豊かになるという。戸田代表(50)は「(牛たちは)喜んで食べている。毛づやが良くなり、リラックスする様子も見られる」と話す。

 更別村出身の戸田代表は、後継者がいなかった町内の畜産農家を引き継ぎ、12年ほど前に町東台で新規就農した。十勝ワインビーフは、就農に当たり世話になった町への「恩返し」として、ふるさと納税の返礼品のみでの扱いとしている。

 町地域振興課によると、昨年秋に返礼品に加わって以降、「じわりと受注が増えている」。昨年11月に横浜市で開かれた日本最大級のふるさと納税イベントでは、十勝ワインビーフをステーキで振る舞い、大人気だったという。戸田代表は「畜産業界の情勢は厳しいので、起爆剤になれば」と話している。

 十勝ワインビーフの詳細はホームページから。

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